2008年1月29日火曜日

博士の愛した数式


昔感じたことがある、数字のおもしろさ数式の美しさを、ちょっと思い出した。

素数、階乗、完全数、虚数、、、知らなかったけど友愛数。

そういえば、高校の頃、数学の解答用紙で無駄のないシンプルな回答が導き出せて、文字もバランス良く、解答用紙の回答欄の中に調和して書ききったときに、美しい、と感じたことがあったような気がする。

いや、もっと昔、小学校の時。へたくそなバッティングしかできなかったボクが、何の拍子にか、気持ちよくバットが振れて、バットに気持ちよくボールがジャストミートして、軽く振り抜いたのに、ボールは気持ちよくスーッと綺麗な放物線を描いて飛んでいって、土のグラウンドでポーンッとバウンドした。そのときの気持ちよさがしっくり。もちろん非力だったからただのヒットだけど。それまで嫌いでしょうがなかった野球が、それを境に興味が出て、好きになったのかも。

以来、潔い、調和、清明、安心、素直、毅然・・・そんな無駄のないシンプルできれいなものに心を動かされるようになっていたかも。

それにしても記憶が80分しか持たなかったら、、、無駄なく自然にシンプルに、一日一日、そのときそのときを大切に生きるってことの大切さを考えさせてくれました。トラディショナルな演出で、刺激ではなく沁みてくる、なんか、心温まるって言葉が当たりの映画でした。黒澤組で28年たたき込まれた人が監督だってのが、やっぱりあるのかな。若いだけの監督には、これは作れない。