2009年2月21日土曜日

チェ 39歳 別れの手紙|Che Part2: Guerrilla



  • 監督・脚本・撮影:スティーヴン・ソダーバーグ
  • 出演:ベニチオ・デル・トロ、カルロス・バルデム、デミアン・ビチル、ヨアキム・デ・アルメイダ、エルビラ・ミンゲス
  • 公式サイト http://che.gyao.jp/
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv37741/

2009年2月15日日曜日

天使の眼、野獣の街|跟蹤|Eye in the Sky


東京では、渋谷のシネマライズでしかやっていないのだが、入ってちょっとビビった。座席はがらがらで観客4人! 超不安。

話は、新人女性警察官が先輩警察官の厳しい指導と厳しい事件捜査を通して成長していく話で、これだけだとどうということはない。しかし、見所は盛りだくさんで主に3つ。

1つ目は尾行を専門とする部署が舞台であること。これは珍しくて知的好奇心という点からも目のつけどころが○だ。監視と尾行をスクリーンで追うのがこんなに面白いとは。

2つ目はヤウ・ナイホイの脚本、演出が出色。最初の導入部分から引き込まれてしまうテンポとカットの素晴らしさ、ハイテンションはらはらどきどきのまま一気に見せ、しかも疲れさせないで最後まで持っていける力量は驚きだ。あ、そこで繋がるのか!あそこ伏線だったの!みたいなところが、なんともやられた~。それでいて仕掛け過多に感じさせない。しかも監督第一作。

3つ目は、主演の彼女の魅力と、助演の男2人(先輩警察官と犯罪側の陰のボスの2人)の魅力。3人とも他の作品も見たいと思った。

観客動員寂しいのは、これはもう宣伝頑張れよーとしか言いようがない。「踊る」よりも個人的に遥かに内容は上だと思う。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv37758/
  • 2007年/香港/90分
  • 原題:跟蹤 英題:Eye in the Sky
  • 監督:ヤウ・ナイホイ 遊乃海
  • キャスト:サイモン・ヤム 任達華、ケイト・ツイ 徐子珊、レオン・カーフェイ 梁家輝、ラム・シュ 林雪
  • 配給元 http://www.tornadofilm.jp/lineup/archives/2008/12/post_126.html
  • Award 2007 東京フィルメックス 審査員賞特別賞 コダックVISION アワード 2008 香港電影金像奨 最優秀新人賞、最優秀新人監督賞

チェ 28歳の革命|Che Part1: The Argentin


  • 2008年/アメリカ/132分
  • 原題: Che Part1: The Argentin
  • 監督:スティーヴン・ソダーバーグ
  • 出演:ベニチオ・デル・トロ、デミアン・ビチル、サンティアゴ・カブレラ、エルビラ・ミンゲス
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv37711/

2009年2月14日土曜日

ダージリン急行|The Darjeeling Limited


 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を観てウェス・アンダーソン監督気に入っちゃったので、また観た。父の死をきっかけに仲違いしたままになっていた3兄弟が、一緒にインドの秘境を列車で旅しながら絆が修復されていく物語。またテーマは家族だ。

 ダージリン急行と聞いて、実在の「ダージリン鉄道」を思い浮かべてしまったが、実際には架空の鉄道。この辺、アメリカが舞台だったら混乱させるような名前は付けないんだろうが、舞台を知らない人がやりがちな安易なネーミングだ。ということで、、インドの特定の場所ではない架空の場所だと割り切って頭を切り替えて見る。

 ということで、自分がゆるく寛容に見はじめたら、実際に兄弟3人の行動もいいかげんでおおらかで、だから痛い目には会っているし、それで兄弟の関係も悪くなっていたというのが、物語のスタートラインだった。とてもシリアスな映画にもできるところを、そうせずに全体がちょうどいい感じにゆるい。またm舞台を長距離列車にしたのが大当たり。列車の中でもやはりいい加減な行動を3人それぞれにやっちゃうわけだが、同じ列車の中で合宿をしているみたいだから、けんかいざこざを起こしても、一服しにいって、列車からのインドの風景を見て、過去を振り返って、、、また同じ部屋で顔を会わせて。さっきはゴメンって言って。繰り返すうちに、みんながみんな自分を反省して、相手のことを思いやって。旅が終わる頃には、みんな素直にポジティブに生きていくエネルギーが貯まってくる。自分も、悪いところから希望が見えてくるところまでを、スクリーンの前から一緒に見守ってきたことになるので(部活の合宿を見守る先生みたい)、自分も旅に参加して元気をもらってしまった感じだ。

あと、面白かったのは、スーツケース、バッグの存在感。めちゃくちゃあって、これは確信犯だなーと思って調べたら、ルイ・ヴィトンのマーク・ジェイコブスによるものだった。別にルイ・ヴィトンのファンじゃないけれど、色も使われ方も、この映画のすごいアクセントになっていて、狙い当てられた。舞台の小道具もほとんど現地での手作りらしく、その絵や色もとても魅力的で好き。

そういえば、兄弟っていいもんだなーと思わせるところと、ゆるさ加減で同じなのは『間宮兄弟』か。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv36953/
  • 2007年/アメリカ/92分/13分
  • 原題:THE DARJEELING LIMITED
  • 監督:ウェス・アンダーソン
  • 脚本:ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ、ジェイソン・シュワルツマン
  • キャスト:
  • オーウェン・ウィルソン:フランシス(長男)
  • エイドリアン・ブロディ:ピーター(次男)
  • ジェイソン・シュワルツマン:ジャック(三男)
  • アンジェリカ・ヒューストン:パトリシア(母)
  • カミーラ・ラザフォード:アリス
  • イルファン・カーン:父親
  • ビル・マーレイ:ビジネスマン
  • ナタリー・ポートマン:ジャックの彼女
  • オフィシャルサイト http://microsites2.foxinternational.com/jp/darjeeling/