2014年9月20日土曜日

愛・アマチュア


ハル・ハートリー監督の映画といえば、90年代に欧米のインディペンデント系の映画に興味を持っていた人なら知っているだろう。その後2000年以降、日本では公開がなかったので忘れ去られてしまっていたかもしれないが、今年になって新作が公開されたらしい(今頃になって知った)。あわせてなのか、このAmateur含め、再公開。再評価の動きは喜ばしい。

また、大資本でデコレーションされた映画よりも、素材の良さ命のインディペンデントな映画の方が好みなので、大歓迎。

しかし予告編( http://moviecollection.tv/trailer/13335 )では、「ハル・ハートリーがかえってきた」ってコピーにしてしまうのは、ちょっと失礼だ。日本が彼の作品を呼ばなくなっただけで、彼が日本に帰ってきたわけではないので事実と違うだろうと思った。奥様は日本人だし、何度も来日はしていたんじゃないかとも思うし。

  • 1994年/アメリカ
  • 監督・脚本:ハル・ハートリー
  • キャスト Isabelle イザベル・ユペール、Thomas マーティン・ドノヴァン、Sofia Ludens エリナ・レーヴェンソン
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv10587/

2014年9月8日月曜日

あの頃、君を追いかけた|You Are the Apple of My Eye


見終わってしばらくの間、自分の昔のいろいろな場面を思い出して、心があったかくざわざわ。この映画は、このところ、ありそうで全然めぐり合っていなかったのだけれど、たまたま、同時にTSUTAYAで借りてきてた「建築学概論」も同じ系統の「初恋もの」の映画で、比較しつつ楽しく観させてもらった。

高校生、大学生がどういうことに興味を持ってたのかって、同じ年代の欧米の映画を見ると、どうも違いを感じてしまうけれど、この映画に出てくる台湾は、こんなに似ているんだとびっくりするぐらい同じで、だから、より強く共感できたっぽい。

欧米の映画でこういうのを感じるものになかなか会えない一方で、台湾ものでは、ときどきこういううれしい映画に会えるので、アンテナを張り続けてしまうんだな、俺。

  • 2011年/台湾/110分
  • 監督・脚本・原作  ギデンズ・コー(九把刀)
  • 撮影 ジョウ・イーシエン(周宜賢)
  • 出演 クー・チェンドン(柯震東)/コートン、ミシェル・チェン(陳妍希) /チアイー、スティーブン・ハオ(郝劭文)/ミンハ、ジュアン・ハオチュエン(荘濠全)/グオション、イエン・ションユー(鄢勝宇)/ボーチュン 勃起,、ツァイ・チャンシエン (蔡昌憲)/マタカキ、フー・チアウェイ(胡家瑋)/チアウェイ
  • オフィシャルサイト http://www.u-picc.com/anokoro/index.html
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv53461/
  • facebook https://www.facebook.com/anokoro2013/


建築学概論


そもそも、DVDを借りる時にタイトルの「建築」に引っかかって借りたのだが、期待以上に佳いものでした。

建築学概論の基礎ともいうべき、自分が住んでいる土地や建物の歴史をよく知るためのフィールドワークをやっているところや、間取りを話し合っているところ、新築を予定していたのに、昔の思い出を残したリノベーションに変更するとか、家の施工で現場の職人さんに具体的に指示出ししているところ、納期問題でもめてしまったり、初作品が完成して満足感に浸って屋根の上に寝そべっているところ。そんなくだりが、見ているだけで、自分でもそうしそうで、楽しかった。にこにこしながら観ていただろう。

あの頃、君を追いかけた」共々、「初恋」ものジャンルとしてとても評価されているみたいだが、自分にとっては、そのテーマは、よい脇役として引き立ててくれたみたいだ。