2007年5月29日火曜日

迷子


  • 2003年/台湾/88分
  • 監督・脚本:李康生 リー・カンション、製作:蔡明亮 ツァイ・ミンリャン
  • キャスト:陸奔静 ルー・イーチン、ミャオ・ティエン、チャン・チェア


2007年5月25日金曜日

紅夢 | 大紅燈篭高高掛|Raise the Red Lantern


怖い。作り物のホラー映画なんかよりずっと怖い。人の恨みとか妬み、憎悪って。

赤と蒼と白を思いっきり意図的に構成した映像が隙なく決まっていて美しいが、それもかえって冷たくて怖い。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv16303/
  • 大紅燈篭高高掛/1991年/香港 中国/
  • 監督:チャン・イーモウ 張藝謀 Zhang Yimou
  • 製作総指揮:ホウ・シャオシェン 侯孝賢 Hou Hsiao Hsien、チャン・ウェンツゥオ 張文澤 
  • キャスト:コン・リー 鞏俐 Gong Li(頌蓮)、ホー・ツァイフェイ 何賽飛 Caifei He(梅珊)


2007年5月20日日曜日

東京物語


脱帽です。

この完成度へのこだわり、美意識。人の気持ちの細かい動きまでも表現する細やかさ。凄い。この厚み、深みは、他で見られない。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv23661/
  • 1953年/日本/135分
  • 監督:小津安二郎
  • 脚本:野田高梧 ノダ、小津安二郎 撮影:厚田雄春 録音:妹尾芳三郎
  • キャスト:笠智衆 / 東山千栄子 / 原節子 / 杉村春子 / 山村聰 / 三宅邦子 / 香川京子 / 東野英治郎 / 中村伸郎 / 大坂志郎


2007年5月19日土曜日

シクロ|CYCLO


アジアの映画を見ると、行きたくなるような作りをしている観光案内映画は数多いけれど、この映画は毒が強いので、私は行きたくなるが、行きたくない人も出てくるだろう。貧困、汗、暴力などの現代ホーチミンの裏の毒だ。

場面は10数年前のベトナムホーチミン。豪華な高層ホテルが建ち始める一方でその隣にはスラム街が広がる。主人公は、シクロと呼ばれる輪タクの運転手として働く青年(レ・ヴァン・ロック)。シクロを盗まれたのを期に、犯罪に加担せざるを得なくなり、徐々に精神が壊れていく。1作目「青いパパイアの香り」で、静かでみずみずしいベトナムの美しさを描いたトラン・アン・ユン監督が、一転してどろどろしたテーマを描いている。

毒がない花は退屈とも言えるし、ひっかかりがなくスムーズな造形は面白くないので、これは私的には、あり。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv29692/
  • 1990年/フランス、香港、ベトナム/128分
  • 監督:Tran Anh Hung トラン・アン・ユン
  • 音楽:Ton That Tiet トン=ツァ・ティエ
  • キャスト:Le Van Loc レ・ヴァン・ロック、Tony Leung 梁朝偉 トニー・レオン、Tran Nu Yen Khe トラン・ヌー・イェン・ケー、Nguyen Nhu Quynh グエン・ヌ・キン
  • 第52回(95年度)ヴェネチア国際映画祭グランプリ



2007年5月14日月曜日

晩春



  • 1949年/日本/108分
  • 監督:小津安二郎 原作:広津和郎「父と娘」
  • キャスト:笠智衆、原節子、杉村春子、ほか


2007年5月6日日曜日

珈琲時光


侯 孝賢(ホウ・シャオシエン)繋がりで見たのだが、ほんとに台湾の映画監督なのか??。まいった。小津安二郎生誕100年を記念して作られた日本映画なのに、最近の日本映画よりもはるかに日本映画していた。よい意味で。

特に、日常の美しいしぐさをきれいに撮っていたのが印象的。ベトナムの「青いパパイヤの香り」の料理や食事のシーンの美しさを思い出した。

私のお気に入りリスト入り。

小津映画、侯孝賢映画、東京をテーマにしたいろいろな映画を観よう。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv34320/
  • 2003年/台湾・日本/104分
  • 監督:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
  • 出演:一青窈、浅野忠信、小林稔侍、余貴美子
  • 主題歌:「一思案」(作詞:一青窈 作曲:井上陽水)


2007年5月5日土曜日

芙蓉鎮


  • 1987年/中国
  • 監督:謝晋 シェ・チン
  • キャスト:劉暁慶 リュウ・シャオチン(胡玉音)、姜文 チアン・ウェン(秦書田)


2007年5月3日木曜日

バベル | BABEL


ここまで涙が流れ、人が泣き、叫ぶ映画を初めて見たかもしれない。他人が涙を流すまでのプロセス、善人の涙の訳ををたくさん。それも伝えたいのに伝わらないもどかしさの結果表現としての涙。なんだか最近、喜怒哀楽が減って、めったなことでは涙を流していなかった自分が、涙を流せそうな気になった。これが最大の発見。

そういう意味で、自分にとって記憶に残る映画になったし、とても見る意味があった映画になった。

ブログのレビューは賛否両論のようだったが、私にはよかった。

また、シナリオ、監督の演出について。世界3カ所で展開する物語をだんだんピースがはまるように観客に理解させるというのは、チャレンジングなことだったと思う。それだけでもすでに評価に値すると思ったのだが、実際、私はぐいぐい引き込まれ、そこそこ理解力は要求されたが、ちょうどよい歯ごたえで理解できた。監督と脚本の力だと思った。

アカデミー賞監督賞もなるほど納得。


  • 2006年/アメリカ/143分
  • 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
  • 出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司、菊地凛子
  • 公式サイト:http://babel.gyao.jp/