2007年9月24日月曜日

ふたつの時、ふたりの時間|WHAT TIME IS IT THERE?


トリュフォーの「大人は判ってくれない」のオマージュシーンがあったりして、あ、そういう背景があって台北=パリなのね、という気づきはあったけれど、この人の映画は、やっぱり苦手みたい。


  • 監督・脚本:蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
  • 出演:李康生(リー・カーション)、陳湘淇(イップ・トン)、苗天(ミャオ・ティエン)、陸筱琳(ルー・シャオリ-ン)、ジャン=ピエール・レオー
  • 製作年:2001年/製作国:フランス+台湾/時間:116分


2007年9月4日火曜日

悲情城市


舞台は台湾台北郊外。日本の敗戦に始まり、台北に国民党政権が誕生するまでの4年間、社会の変化に翻弄される一家を中心の物語。

清に支配され、日清戦争に負けて日本に割譲され支配され、ようやく解放されると思ったら、大陸からやってきた外省人に支配される。そんな、辛い歴史的政治的背景について考え、そして最近何人かできた台湾の友人のルーツについて考えさせられた。文化的に全くかけ離れた国の映画を見るよりも接点が多いからか、ちょっとずらすだけで理解できる感じがある。

この映画に出てくる台北郊外の九分の生活シーンは、日本式と中国式の不思議な折衷になっていて、それらを見ているだけでもとても面白い。3月に初めて台北に旅行に行ったので知識も間違いなく増えているのだが、知れば知るほど、世界の中で一番近い国になってきた。台湾の映画は当分いろいろ見ることに決定。

「非情」ではなく「悲情」なんだね。


  • 1989年/台湾/159分
  • 監督:侯 孝賢(ホウ・シャオシエン) 脚本:呉 念眞、朱 天文
  • 出演:トニー・レオン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー


2007年9月1日土曜日

七人の侍


約十年ぶりに見た。

今回は数ヶ月前に小津安二郎の映画を見たからか、すごく違いを感じた。どちらも世界レベルだが、小津は渋み、細かなところまでの完成度がすごく、これは豪速球の切れ、強さみたい。

日本人だったら、日本以外の人にもしっかり伝えられるくらいに彼らの良さをよく理解していたいものだと思った。次は「生きる」かな。


  • 1954年/日本/207分
  • 監督:黒澤明 脚本:黒澤明、橋本忍、小国英雄
  • キャスト:志村喬(勘兵衛)、稲葉義男(五郎兵衛)、宮口精二(久蔵)、千秋実(平八)、加東大介(七郎次)、木村功(勝四郎)、三船敏郎(菊千代)
  • 作品情報 http://movie.walkerplus.com/mv23786/