2011年9月21日水曜日

ひまわり


しかけがおもしろい。主人公の朋美がそもそもあまり出てこない。朋美に関わった人がみな彼女を表面的な断片しか知らない。それぞれが話すことを聞いてつなぎ合わさることによって、彼女の姿がはっきりしていくのと同時に、観客もだんだん分かってくる。推理ドラマのようなおもしろさだ。こういうのは、ヒアリングや情報のまとめかたのワークショップの企画にもつかえそう。

麻生久美子さんの演技は、今から11年前にここまできていたのかと思うと、すごいなと思う。堺雅人はちょい役で、あんまりぱっとしてなかったのと対照的。
  • 監督:行定勲
  • 出演:袴田吉彦(紺野輝明)、麻生久美子(真鍋朋美)、マギー(北岡洋平)、粟田麗(湊弓子) 、土屋久美子(小出翔子)、ひふみかおり(木村三香)、ボブ鈴木(田中哲郎)、光石研(斎藤幸夫)、北村一輝(笹原新次)、津田寛治(久世公平)、堺雅人(平野雄一)、田中哲司(高橋宗次)、河村彩(葉山由香里)、根岸季衣(朋美の母)、北見敏之(朋美の父)
  • 製作年 2000年 製作国 日本
  • 作品情報 http://movie.walkerplus.com/mv31686/

2011年9月20日火曜日

モンガに散る|艋舺|Monga


舞台は1980年代の台北の古い街で龍山寺がある地域「艋舺(モンガ)」。

明るい高校生男子の成長物語で始まるが、後半になると一転、暗く辛いやくざの抗争の世界。血や暴力がダメな人は避けた方がよいが、悲しくて凄惨だけど"美しい"ラストシーンは、ここ1年で一番印象的!

出演者は「Black & White」「九月に降る風」「一年の初」「海角七号」で見た顔がここでも。台湾、役者の数が少ないのかな。

こういう世界は縁がない遠いと思いがちだけど、自分だって、大学に行かずずっと地元にいる可能性だってあったし、そうなっていたら、今のような上品な世界にはいなかっただろうし。

  • 2010年/台湾
  • 原題:艋舺
  • 監督:ニウ・チェンザー(鈕承澤) 製作:リー・リエ(李烈) 脚本:ツォン・リーティン(曾莉婷)
  • 出演:イーサン・ルァン(阮經天):Monk、マーク・チャオ(趙又廷 ):Mosquito、マー・ルーロン(馬如龍):Boss Geta、リディアン・ヴォーン(鳳小岳):Dragon Lee、クー・ジャーヤン(柯佳嬿):Ning
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv47061/

2011年9月18日日曜日

孤高のメス


堤真一は相変わらず味があってよかったけど、それにも増して、夏川結衣がすごいよい。臓器移植という重いテーマもあったが、そこは意外にあっさりと描いて、目の前の命を救う技術者魂のようなものを、彼女の視線から追っていく演出が、感情移入もしやすくてよかった。

医師にメスをスムーズに渡せるように、手順をトレーニングをする姿、本番前に道具の手入れをしたり、素振りをして技術を確認する、まさにプロの技術者や伝統職人の魂を見るようで、すばらしい。自分の手術はこんな医師、看護婦にして欲しい。それに、こういう魂が、母から子に財産として受け継がれるというのはすばらしい。そうあって欲しい。

  • 監督:成島出
  • 出演:堤真一(当麻鉄彦)、夏川結衣(中村浪子)、吉沢悠(青木隆三)、中越典子(大川翔子)、矢島健一(村上三郎)、成宮寛貴(中村弘平)、松重豊(島田光治)、平田満(実川剛)、余貴美子(武井静)、生瀬勝久(野本六郎)、柄本明(大川松男)
  • 作品情報 http://movie.walkerplus.com/mv45374/

2011年9月11日日曜日

ウルトラミラクルラブストーリー

  • 監督:横浜聡子
  • 出演:松山ケンイチ(水木陽人)、麻生久美子(神泉町子)、ノゾエ征爾(田中太)、ARATA(島田要)、藤田弓子(三上のカミサマ)、原田芳雄(三沢医師)、渡辺美佐子(柴田もつ)