彼は、永遠に子供で、いつかどこかで会ったことがあるような人に会い、食べたことがあるような味に会い、何度目かの恋をし、何度目かの死を迎える。
彼は、そんな繰りかえしを何とか変えようとする。彼女も別の方法で変えようとする。どちらも変えようとしていることには違いはないのだが、彼女の方は、日々の繰り返しの中にも、細やかな感受性を持って、派手な違いではないけれど、毎日ちょっとした違いを確かめながら生きていくことの大切さを言っているような気がした。
生きるための選択のしかたには、彼のような、と、彼女のような、があって、どっちもありなんだろうと思う。
押井監督作品の中で、一番わかりやすかったかもしれない。
- 2008年/日本/
- 監督:押井守
- 原作:森博嗣
- 脚本:伊藤ちひろ
- 声の出演:菊地凛子、加瀬亮、谷原章介、竹中直人、榊原良子、栗山千明
- 公式サイト http://sky.crawlers.jp/index.html