2008年9月20日土曜日

午後3時の初恋|沈睡的青春|Keeping Watch

 

得した気分。というのも、映画の題名がどうも好きじゃなかったので、行かないことにしていたが、「見といたほうがよいよ」という薦めがあったので見に行ったら、おおーー!だったから。

まず、主人公を演じる張孝全。『花蓮の夏』で見たときは、悪くないかなくらいだったが、今回の一人二役の演技で見直した。映画初出演だという新人の郭碧[女亭]も、不思議な存在感があり、今後期待できるかもと思う。九份近くの山間を舞台にしていて、その緑や滝、鉄道も素朴で懐かしくさせられるよい舞台(そんなに遠くない将来に行くだろう。たぶん。)。後でパンフレットを読むと、監督の意図としては、主人公の記憶が過去のある時点で止まってしまったこと過去の出来事が現在に大きく影響していることを考慮して、過去という時代にあった雰囲気を作るためだとか。単に観光目的とは違うっぽので好感度アップ。などなど、たくさんの拾い物をして得した気分。

それにしても、当初見る気にさせなかった元凶の邦題は問題だと思う。浅い感じしかしない邦題なのに、中身はとても深いし、たぶん?ハッピーエンドじゃなさそうな気がする?し単純じゃない。そのへん私には好みだったが、商業的にはそれじゃだめだという判断で、ちょっと偽ったのかな。