11月9日。日本で12月末に公開になる『看見台湾』のブルーレイを妻が買ってきてくれたので、一足早く視聴できた。
あらすじは知っていたけど、あらためて鳥の眼から見た風景は新鮮だ。きれいなところだけ見せる観光目的映像ではなく、現実のシビアな問題がその風景に現れているところを、そのまま見せつける。守るべき美しいところと、しれが壊されている姿との落差が、鳥の眼からだからわかる。実は監督が見せたかったのはこれなのかと、大きなショックを受ける。ドキュメンタリー映画は映像の美しさにまでこだわったものに出会ったことはほとんどないが、このテーマは、作品としての映像の質の高さにこだわったから、伝わるのだと思った。
これ以上は書かないでおこう。今度あらためて、西島秀俊さんナレーションの日本版を、映画館の大画面で見るのが楽しみだ。
さて大晦日。
シネマート六本木に西島秀俊さんの日本語ナレーション版を見に行った。しかし、大落胆。オープニングで右下隅に翻訳者さんの名前が出たが日本人ではなかったので嫌な予感がしたのだが、終わったら妻はとにかく翻訳が悪すぎ、ネイティブチェック入れてないと憤懣やるかたなし。また、必要以上に音量が大きかったのと、スピーカーの定格入力を超えているのか、音割れを起こしていてちょくちょく耳障り。良かったのは、大画面だからか自分もヘリに乗っていて酔ってしまいそうなリアル感があったことぐらい。DVDのほうが良かった。元はよかったので残念極まりない。
- プロデューサー、製作総指揮:ホウ・シャオシェン(侯 孝賢)
- 監督:齊柏林(チー・ポーリン)
- ナレーション:西島秀俊
- Facebookページ:https://www.facebook.com/tenkukaranosyoutaijyou
- 予告編:http://youtu.be/D2EtCWZvUkc
- 2013年台湾興行収入第3位