2014年6月8日日曜日

GF*BF|女朋友。男朋友


最近の台湾の映画を見ていると、「いちいち、日本とすごい似ているな」と感じて親近感を持つことが多いのだが、この映画はそうはいかない。舞台はたかだか30年前なのに、戒厳令下で、言論表現の自由はないし、(今もあるけれど)若者男子は兵隊にいかなければならない。今の日本とは似ていると思っても、違いもはっきりある。

1985年、三人は高雄にある同じ高校の同級生。いつも一緒の仲良し三人組。
国民党の一党独裁の政治下で、みかけは自由だけれども、本当の自由はない。学校での髪型は女子はおかっぱ、男子はスポーツ刈り。厳しく言論規制をしている。街で人気があったのは「民主」「自由」「フォルモサ」といった地下書。

1987年、戒厳令解除。台湾に民主化の波が押し寄せる。1990年3月、中正記念堂前で行われた最大の学生運動に 大学生になった三人は参加。

その後は、3人とも報われない三角関係の結末に向かっていく。けれど、オープニングとエンディングが、ここまで印象深く繋がった映画は、これまでなかったかもしれない。