(私の見た) 田中麗奈史上、一番の演技。まちがいなく代表作。
田中麗奈が演じるのは、大学在学中に失明後、家に閉じこもりがちになり、家族にも死なれ、ひとりで静かにすごしている女性。
チェン・ボーリンは、いじめにあって疎外感を感じている中国日本のハーフという役。片言の日本語を話しているところは違和感があるが、目力と存在感ある動きはさすが。中途半端な若手俳優を起用していたら、この映画の世界がぶち壊しになっただろうから、よしとする。
2時間を超える映画で、静かな映画にも関わらず、意外性のある展開と演出で、ぐいぐい引き込んで行く力があって、好感が持てた。
設定がほぼ一緒のオードリー・ヘップバーン主演の「暗くなるまで待って」を見直そう。
- 2006年/日本/129分
- 監督:天願大介、原作:乙一
- スタッフ:Rena Tanaka 田中麗奈(Michiru Honma)、Wilson Chen チェン・ボーリン (Akihiro Oishi)、Koichi Sato 佐藤浩市(Toshio Matsunaga)、Haruka Igawa 井川遥(Harumi Mishima)、Mao Miyaji 宮地真緒(Kazue Futaba)、Ittoku Kishibe 岸部一徳(Michiru's father)
- 田中麗奈オフィシャルサイト http://www.tanakarena.co.jp/
- 作品情報 http://movie.walkerplus.com/mv35980/