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2014年5月3日土曜日

世界の果ての通学路|Sur le Chemin de l'ecole|On the Way to School


あたりまえに水が飲めたり、決まった時刻に電話やバスがちゃんと来たり、学校に通って勉強ができたり。世界には、まだまだ学びたくても学ぶ機会がない子供達がたくさんいる。学ぶ権利が欲しくてももらえない子がたくさんいる。一歩日本を離れると、あたりまえじゃない現状を見ると、今の日本に暮らしていること、社会を作り上げてくれた先人に感謝して、自分にできる貢献をしていかないと。あまり学ばずに社会に出て、もっと学生時代に勉強をしていればよかったと後悔しないように、機会を無駄にしないようにしないと。

この映画を見て「日本人でよかったね」と思って終わる人は多いと思うけど、そんなことじゃいかん。

  • 公式サイト http://www.sekai-tsugakuro.com/
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv55266/
  • 2012年/フランス
  • 監督:パスカル・プリッソン
  • 4つのドキュメンタリー
    1 : ジャクソンと妹は野生の象やキリンを避けながらサバンナを駆け抜ける。
    2 : カルロスと妹は雄大なパタゴニア平原を愛馬でひた走る。
    3 : ザヒラはモロッコのアトラス山脈を臨む山奥の村から寄宿学校へと通う。
    4 : インドで暮らす生まれつき足が不自由なサミュエルは弟たちの引く車いすで登校。

2008年9月7日日曜日

TOKYO!


新しいTOKYO!は見つからなかった

最後に救われた。同じアジア人だからなのかどうかはわからないが、前の2人とは雲泥の差。よく日本を理解していると思えるし、今の日本を代表する社会的テーマを、うまく切り取った。それにしても、最近の香川照之は凄い。当たってる。見る映画見る映画、ぜんぶ彼の魅力で持って行っちゃっている。


  • 2008年/日本・フランス・ドイツ・韓国/110分
  • 『TOKYO!<インテリア・デザイン>』
    監督+脚本:ミシェル・ゴンドリー
    出演:藤谷文子/加瀬亮/伊藤歩/大森南朋/妻夫木聡/でんでん 他
  • 『TOKYO!<メルド>』
    監督+脚本:レオス・カラックス
    出演:ドゥニ・ラヴァン/ジャン=フランソワ・バルメール/石橋蓮司/北見敏之/嶋田久作 他
  • 『TOKYO!<シェイキング東京>』
    監督+脚本:ポン・ジュノ
    出演:香川照之/蒼井優/竹中直人/荒川良々/山本浩司/松重豊 他
  • 公式サイト http://tokyo-movie.jp/

2008年5月18日日曜日

太陽


ポツダム宣言受諾から人間宣言、マッカーサーとの対面まで、昭和天皇の孤独と苦悩を描く、という意図のようだが、見て感じたのは複雑。戦犯としては見られないし、自分の遠いルーツとして思うと笑えないし、単純にかわいそうとも思えない。見ていて笑っていいのか笑ってはいけないのか、また笑ったら日本人である自分のことも笑うことになってしまわないか、など、いちいち戸惑う。

しかし全体としては、単純な外国人には滑稽に見ていたかもしれない天皇の姿も、彩度を落として、緊張感のあるBGM、ゆっくりした画面展開で、品位を保つことによって、喜劇役者とは全く違うのだという答えにはなっていたと思う。イッセイ尾形の演技も、ものまねとしてではなくリアリティとしてレベルの高い演技だった。思い起こすと初めて彼を見たのは、もう20年以上も前の新宿紀伊国屋ホール「都市生活カタログ」。そのころすでに得意技だった観察力と表現力をここまで昇華させてきたのは、凄いとしかいいようがない。「ヤンヤン 夏の想い出(台湾)」もよいし「トニー滝谷」も。彼には外れがない。


  • 2005年/ロシア・伊・仏・スイス/115分
  • 監督:アレクサンドル・ソクーロフ
  • 出演:イッセー尾形 / ロバート・ドーソン / 佐野史郎 / 桃井かおり / 田村泰二郎
  • イッセイ尾形オフィシャルサイト http://www.issey-ogata.net/
  • 作品情報 http://movie.walkerplus.com/mv35627/

2007年9月24日月曜日

ふたつの時、ふたりの時間|WHAT TIME IS IT THERE?


トリュフォーの「大人は判ってくれない」のオマージュシーンがあったりして、あ、そういう背景があって台北=パリなのね、という気づきはあったけれど、この人の映画は、やっぱり苦手みたい。


  • 監督・脚本:蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)
  • 出演:李康生(リー・カーション)、陳湘淇(イップ・トン)、苗天(ミャオ・ティエン)、陸筱琳(ルー・シャオリ-ン)、ジャン=ピエール・レオー
  • 製作年:2001年/製作国:フランス+台湾/時間:116分


2007年6月22日金曜日

終電車|Le Dernier Metro


1944年のドイツに侵略されたパリが舞台。カトリーヌ・ドヌーブ演じるマリオンがユダヤ人夫を劇場の地下室にかくまって、そこにレジスタンス、ドイツにとり入る人、ドイツ将校などの思惑が交錯し、そこに男2人女ひとりの物語というフランス映画によくあるシチュエーションが重なり進んで行くサスペンス。しかし、地下室に隠れていつ見つかって収容所に送られるとも知らない身でありながら新作の演出にこだわったり、妻の恋の行方にどこか楽しげな夫、レジスタンス活動をしながらもやはり俳優を楽しんでいる男。重くも描ける題材なのに、そうではなく、しっかりエンタテイメントに仕上げるあたりは、さすがに晩年のトリュフォーたる所以か。細かいところの作りもさすがにちゃんとしていたので、安心して楽しめました。

しかし、トリュフォーって脚フェチだったんだね。どの映画もそう。もしかしてフランス男って多いのか~?

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv11319/
  • 原題:Le Dernier Metro
  • 1980年/フランス/131分
  • 監督・脚本:Francois Truffaut フランソワ・トリュフォー
  • 撮影:Nestor Almendros ネストール・アルメンドロス
  • 音楽:Georges Delerue ジョルジュ・ドルリュー
  • キャスト:Catherine Deneuve カトリーヌ・ドヌーヴ (Marion Steiner)、Gerard Depardieu ジェラール・ドパルデュー (Bernard Granger)、Jean Poiret ジャン・ポワレ (Jean Loup Cottins)


2007年6月2日土曜日

アメリカの友人|Der Amerikanische Freund


ストーリーは荒いと思うし部分の完成度を求めたらいろいろでてくる。
けど、そういう細かいところじゃなく、勢いとか、雑なところとか含めて、かっこいい。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv11130/
  • Der Amerikanische Freund
  • 1977年/西ドイツ、フランス/126分
  • 監督:Wim Wenders ヴィム・ヴェンダース
  • 製作:Michael Wiedermann ミハエル・ヴィーデマン、Pierre Cottrell ピエール・コトレル
  • 原作:Patricia Highsmith パトリシア・ハイスミス
  • 撮影:Robby Muller ロビー・ミュラー
  • 音楽:Jurgen Knieper ユルゲン・クニーパー
  • キャスト:Dennis Hopper デニス・ホッパー (Tom Ripley)、Bruno Ganz ブルーノ・ガンツ (Jonathan Zimmermann)


2007年6月1日金曜日

パリ、テキサス |Paris Texas


学生の時分に観た映画を20年以上も経ってから見ると感じることが全然違う。それなりに社会経験もして、知っていることが多くなってきたからか、ことごとく違っている。それに、まだ制作国が、西ドイツ。壁の崩壊は1989年11月9日だから、世界情勢も凄く違っていた時代に作られていたけれど、自分もずいぶん、成長したということだろう。成長していることの確認としては嬉しいが、当時の未熟さを知るとちょっと残念。

とはいえ、パリ、テキサス。やっぱり良かった。最高。よかったイメージだけは残っていたけれど何が?というと具体的に言えないくらい遠い彼方にいってしまっていた。ライ・クーダーの音楽もサントラ買っていたくらいだが、映像と一緒になるとやっぱり格段によい。ナスターシャ・キンスキーもやっぱりよいし。これで、あらためてMYお気に入りリストに復活できたのは、旧友に会えたみたいですごく嬉しい発見。

どうでもよいことだけど、ジョン・ルーリーがちょい役で出てたのね。当時は彼のこと知らなかったけど。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv11080/
  • 1984年/西ドイツ フランス/146分
  • 監督:Wim Wenders ヴィム・ヴェンダース
  • 脚本:Sam Shepard サム・シェパード
  • 音楽:Ry Cooder ライ・クーダー
  • キャスト:Harry Dean Stanton ハリー・ディーン・スタントン(Travis)、Nastassja Kinski ナスターシャ・キンスキー(Jane)、Dean Stockwell ディーン・ストックウェル(Walt)、Aurore Clement オロール・クレマン(Anne)、Hunter Carson ハンター・カーソン(Hunter)


2007年1月7日日曜日

夏至


第1作「青いパパイヤの香り」がすごい気に入ったので期待して見たのだが、超えられてなかった。残念。

映像をファッショナブルにしたかったんだなというのはわかる。「人は2人を同時に愛せるか」というテーマだったようだが、結局いろんなケーススタディを見せただけで消化不良。きれいに着飾った好きな映像を撮りたかっただけに思える。自分の妻の美しさを映像に記録したかったんだろうなというのもよくわかる。しかし、すべて薄っぺらに感じられた。

こういうの好きな人もいると思うけど、私にはダメだった。

エンディング・テーマ曲、ベトナムの国民的な作詞・作曲家のチン・コン・ソンの曲も、美しくて切ないよい曲だった。ルー・リードの「コニー・アイランド・ベイビー」が使われてたのは個人的に○だが、この映画に使うとなると繋がりが感じられない。なんか、浅い愛だったかなー。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv31998/
  • 原題 : A la Vertical de L'ete
  • 2002年/ベトナム・フランス/112分
  • あらすじ - goo 映画
  • 監督:Tran Anh Hung トラン・アン・ユン
  • 出演:Tran Nu Yen Khe トラン・ヌー・イェン・ケー (Lien)、Nguyen Nhu Quynh グエン・ヌ・キン (Suong)、Le Khanh レ・カイン (Khanh)

2007年1月4日木曜日

青いパパイヤの香り|L’ODEUR DE LA PAPAYE VERTE


1951年、ベトナム戦争前の平和だったころのベトナム、サイゴンが舞台。下働きの使用人としてまだ10歳の女の子ムイが田舎からやってくる。一見平和そうに見える家庭の日常の生活シーンを、淡々と丁寧に、言葉少なに描いていく。

極めて単純明快なスカッとした映画、青春恋愛ものなどを期待する人は、もしかしたら退屈で、きっと寝てしまう。台詞は少ないし、ストーリーも変化が少ない。でも、2時間、ぜんぜん飽きなかった。言葉が少ないかわりに映像がすごく美しくて饒舌。料理、配膳、草木の水やり、床掃除、虫鳥の鳴き声、蟻、汗、雨、室内インテリア、、、そして主人公のしぐさ。とにかく繊細で細やかな描写が続く。ストーリーが速いテンポで展開していかないかわりに、観る側が細かなところまで、いちいち素材の質感までも、しっかり噛みしめる時間をもらえていたかのようだ。

この技術はどこからきているのか。ベトナムが舞台で、話される言語もベトナム語。監督もベトナム人だし、キャストもベトナム人。しかしこれはフランス映画だ。あるいはベトナム人がフランス映画を撮ったというようなものだろう。

リアルさで言えば、もっと湿気があるだろう、とか、太陽の日差しはもっと強いはずとか、最近ベトナムに行ってきたのでちょっと思った。しかしそもそもこれは、リアルを追求したドキュメンタリーではなく、リアリティに執着して作り込まれていた映画のはず。全編フランスでのスタジオ撮影だというが、だからこそ、繊細な映像の完成度、監督が執着する作り込みに執着して、本物以上に本物らしくすることができたのだろうと思う。

もちろん、フランスがこの映画を作ったのではない。監督、トラン・アン・ユンがいたからこそできた映画だ。フランスでどんな勉強をしてどんな人に影響を受けたのか、知りたくなった。勝手な想像では、、、やっぱり、フランスのヌーベルバーグの作家たち、特にルイ・マル。もしかしたら、ヒッチコック、小津安二郎あたりもあるか。(調べたら確かに小津、それに黒澤、溝口の影響もあるらしい)

それにしても、最近よく見る台湾とか中国の映画でも、映画監督はアメリカやヨーロッパ(フランス)や日本に影響を受けていて、自国のトラディショナルな良さを生かしつつ、ほかの良いところを吸収しているのを感じる。「あそこの国の映画は、、、」みたいなステレオタイプな見方は、これまでよくあったし、私にもあったけど、もうそういうのは古いな。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv16415/
  • 1993年/フランス・ベトナム/104分
  • あらすじ - goo 映画
  • 監督・脚本:トラン・アン・ユン Trần Anh H�ng
  • 撮影:ブノワ・ドゥローム Benoit Delhomme
  • 音楽:トン=ツァ・ティエ Ton That Tiet 
  • キャスト:トラン・ヌー・イェン・ケー Trần Nu Yen Khe (ムイ20歳)、リュ・マン・サン Lu Man San (ムイ10歳)、グエン・アン・ホア、クエン・チー・タン・トゥラ、ヴォン・ホイ
  • 受賞:カンヌ国際映画祭(カメラ・ドール)(1993)