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2015年1月7日水曜日

(ハル)


約20年ぶりに観たけれど、よいままだった。古臭くて全然面白く感じなかったらどうしようかと思ってた。

  • 1996年/日本/118分
  • 監督:森田芳光
  • 脚本:森田芳光
  • 主題歌:THE BOOM
  • キャスト:藤間美津江(ほし) 深津絵里、速見昇(ハル) 内野聖陽、藤間由花(ローズ) 戸田菜穂、山上博幸 宮沢和史、戸部正午 竹下宏太郎、ローズの婚約者 鶴久政治
  • 詳細情報 http://movie.walkerplus.com/mv27964/


2014年12月31日水曜日

看見台湾|天空からの招待状


11月9日。日本で12月末に公開になる『看見台湾』のブルーレイを妻が買ってきてくれたので、一足早く視聴できた。

あらすじは知っていたけど、あらためて鳥の眼から見た風景は新鮮だ。きれいなところだけ見せる観光目的映像ではなく、現実のシビアな問題がその風景に現れているところを、そのまま見せつける。守るべき美しいところと、しれが壊されている姿との落差が、鳥の眼からだからわかる。実は監督が見せたかったのはこれなのかと、大きなショックを受ける。ドキュメンタリー映画は映像の美しさにまでこだわったものに出会ったことはほとんどないが、このテーマは、作品としての映像の質の高さにこだわったから、伝わるのだと思った。

これ以上は書かないでおこう。今度あらためて、西島秀俊さんナレーションの日本版を、映画館の大画面で見るのが楽しみだ。

さて大晦日。
シネマート六本木に西島秀俊さんの日本語ナレーション版を見に行った。しかし、大落胆。オープニングで右下隅に翻訳者さんの名前が出たが日本人ではなかったので嫌な予感がしたのだが、終わったら妻はとにかく翻訳が悪すぎ、ネイティブチェック入れてないと憤懣やるかたなし。また、必要以上に音量が大きかったのと、スピーカーの定格入力を超えているのか、音割れを起こしていてちょくちょく耳障り。良かったのは、大画面だからか自分もヘリに乗っていて酔ってしまいそうなリアル感があったことぐらい。DVDのほうが良かった。元はよかったので残念極まりない。



2014年11月22日土曜日

櫻の園


ロシアの劇作家アントン・チェーホフ作の「櫻の園」と言えば、日本の演劇を志す人には欠かせない作品で、高校の文化祭などでも上演されることが多いらしいが、その「櫻の園」が上演開始されるところまでの2時間を描いている。

この映画をはじめて観たのは、20年以上前。その時、女子校の2、3年生の揺れている気持ちをうまく自然に演じている女優たち、それと中原俊監督の緻密でこれ以上ない完成度の演出にびっくりした。今回、あらためて観て、当時の印象と変わらないこと、変わらず見てよかったと思えたことに、少々びっくりだった。

振りかえると、芸術性の高い映画、難しいとされる映画を、再び見ると、当時わからなかったことが、いろいろわかることが多い。全然面白いと思わなかった映画がおもしろかったりする。逆に、エンタテイメント性の高い映画の場合、こんなレベルだったのかとがっかりすることがある。どちらも当時より自分の理解力が増していることや、考え方が成熟しているからだろうが、これはそんな差異を感じなかった。

まったく色褪せない完成度に拍手。


  • 1990年/日本/96分
  • 監督:中原俊
  • 脚本:じんのひろあき
  • 原作:吉田秋生
  • キャスト:志水由布子(ドゥニャーシャ / 部長):中島ひろ子、杉山紀子(ヤーシャ):つみきみほ、倉田知世子(ラネフスカヤ):白島靖代、久保田麻紀(ロパーヒン):梶原阿貴、城丸香織(舞台監督):宮澤美保、里美先生:岡本舞
  • 演奏:熊本マリ「ショパンの主題による変奏曲」
  • 詳細:http://movie.walkerplus.com/mv26455/
  • Wikipedia : http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AB%BB%E3%81%AE%E5%9C%92_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)



2014年10月31日金曜日

恋人たちの食卓|飲食男女|Eat Drink Man Woman


魚を澄んだ水からつかみあげ、捌く、油で揚げ、野菜や肉を切る小気味よくリズミカルな音、無駄のない手の動き、、、料理人の美しく鮮やかすぎる職人技のクローズアップで一気につかまれる。

しかし、それが日曜日の午後で、夕飯は、父と娘3人が過ごす定例行事になっていて、それはあまり歓迎されてないことがわかってくる。これ以上なく美味そうに見える料理なのに、それに反して人間たちは必ずしも幸せではない。

ここまでで、もう興味ががっちり掴まれてしまった。

舞台は台北。一流ホテルの料理長(圓山大飯店の設定)を務めていた父親は、妻をなくして16年娘3人を育ててきた。子離れできない父と、父が心配で家を離れられないが、恋も結婚もしたい娘らそれぞれの転機が訪れてくる話。

わかりやすい話と思って展開をある程度先読みしながら見ていくのだが、随所随所でびっくりな展開がでてくる。他の作品でもそうだが、アン・リー監督にはやられてしまう。実は監督脚本の手のひらの上。参った。
  • 1994年/台湾/125分
  • 監督:アン・リー 李安
  • キャスト:ラン・シャン 郎雄(チュ氏 老朱)、ヤン・クイメイ 楊貴媚(チアジェン 家珍)、ウー・チェンリン 呉倩蓮(チアチエン 家倩)、ワン・ユーウェン 王渝文(チアニン 家寧)
  • 作品詳細:http://movie.walkerplus.com/mv16788/

2014年6月1日日曜日

罪の手ざわり|天注定|A Touch of Sin


今までのジャジャンクー監督作品になく、バイオレンスな描写が多いとわかっていたので、妻とは一緒に観にいかなかった。観たら、長回しが好きな監督だと思っていたのだが、かなりカット割りが細かく、新しい撮り方にチャレンジしているのかなと。熟成されてどう進化していくのか期待させられた。
  • 2013年/中国、日本/129分
  • 監督:ジャ・ジャンクー
  • 監督:ジャ・ジャンクー 賈樟柯
  • キャスト:チャオ・タオ 趙涛(Xiao Yu )、チアン・ウー 姜文(Dahai)、ワン・バオキアン(Zhou San)、ルオ・ランシャン(Xiao Hui)
  • オフィシャルサイト http://www.bitters.co.jp/tumi/
  • 詳細情報 http://movie.walkerplus.com/mv53549/

2014年5月3日土曜日

世界の果ての通学路|Sur le Chemin de l'ecole|On the Way to School


あたりまえに水が飲めたり、決まった時刻に電話やバスがちゃんと来たり、学校に通って勉強ができたり。世界には、まだまだ学びたくても学ぶ機会がない子供達がたくさんいる。学ぶ権利が欲しくてももらえない子がたくさんいる。一歩日本を離れると、あたりまえじゃない現状を見ると、今の日本に暮らしていること、社会を作り上げてくれた先人に感謝して、自分にできる貢献をしていかないと。あまり学ばずに社会に出て、もっと学生時代に勉強をしていればよかったと後悔しないように、機会を無駄にしないようにしないと。

この映画を見て「日本人でよかったね」と思って終わる人は多いと思うけど、そんなことじゃいかん。

  • 公式サイト http://www.sekai-tsugakuro.com/
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv55266/
  • 2012年/フランス
  • 監督:パスカル・プリッソン
  • 4つのドキュメンタリー
    1 : ジャクソンと妹は野生の象やキリンを避けながらサバンナを駆け抜ける。
    2 : カルロスと妹は雄大なパタゴニア平原を愛馬でひた走る。
    3 : ザヒラはモロッコのアトラス山脈を臨む山奥の村から寄宿学校へと通う。
    4 : インドで暮らす生まれつき足が不自由なサミュエルは弟たちの引く車いすで登校。

2014年4月29日火曜日

チョコレートドーナツ|ANY DAY NOW

  • 2012年/アメリカ/97分
  • 監督:トラヴィス・ファイン
  • 脚本:トラヴィス・ファイン 、 ジョージ・アーサー・ブルーム
  • キャスト:アラン・カミング(ルディ)、ギャレット・ディラハント(ポール)、アイザック・レイヴァ(マルコ)
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv55070/

2010年4月29日木曜日

サマーウォーズ


  • 監督:細田守
  • 脚本:奥寺佐渡子
  • 主題歌:山下達郎
  • 声:神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、富司純子
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv38186/

2009年2月15日日曜日

天使の眼、野獣の街|跟蹤|Eye in the Sky


東京では、渋谷のシネマライズでしかやっていないのだが、入ってちょっとビビった。座席はがらがらで観客4人! 超不安。

話は、新人女性警察官が先輩警察官の厳しい指導と厳しい事件捜査を通して成長していく話で、これだけだとどうということはない。しかし、見所は盛りだくさんで主に3つ。

1つ目は尾行を専門とする部署が舞台であること。これは珍しくて知的好奇心という点からも目のつけどころが○だ。監視と尾行をスクリーンで追うのがこんなに面白いとは。

2つ目はヤウ・ナイホイの脚本、演出が出色。最初の導入部分から引き込まれてしまうテンポとカットの素晴らしさ、ハイテンションはらはらどきどきのまま一気に見せ、しかも疲れさせないで最後まで持っていける力量は驚きだ。あ、そこで繋がるのか!あそこ伏線だったの!みたいなところが、なんともやられた~。それでいて仕掛け過多に感じさせない。しかも監督第一作。

3つ目は、主演の彼女の魅力と、助演の男2人(先輩警察官と犯罪側の陰のボスの2人)の魅力。3人とも他の作品も見たいと思った。

観客動員寂しいのは、これはもう宣伝頑張れよーとしか言いようがない。「踊る」よりも個人的に遥かに内容は上だと思う。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv37758/
  • 2007年/香港/90分
  • 原題:跟蹤 英題:Eye in the Sky
  • 監督:ヤウ・ナイホイ 遊乃海
  • キャスト:サイモン・ヤム 任達華、ケイト・ツイ 徐子珊、レオン・カーフェイ 梁家輝、ラム・シュ 林雪
  • 配給元 http://www.tornadofilm.jp/lineup/archives/2008/12/post_126.html
  • Award 2007 東京フィルメックス 審査員賞特別賞 コダックVISION アワード 2008 香港電影金像奨 最優秀新人賞、最優秀新人監督賞

2009年2月14日土曜日

ダージリン急行|The Darjeeling Limited


 『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を観てウェス・アンダーソン監督気に入っちゃったので、また観た。父の死をきっかけに仲違いしたままになっていた3兄弟が、一緒にインドの秘境を列車で旅しながら絆が修復されていく物語。またテーマは家族だ。

 ダージリン急行と聞いて、実在の「ダージリン鉄道」を思い浮かべてしまったが、実際には架空の鉄道。この辺、アメリカが舞台だったら混乱させるような名前は付けないんだろうが、舞台を知らない人がやりがちな安易なネーミングだ。ということで、、インドの特定の場所ではない架空の場所だと割り切って頭を切り替えて見る。

 ということで、自分がゆるく寛容に見はじめたら、実際に兄弟3人の行動もいいかげんでおおらかで、だから痛い目には会っているし、それで兄弟の関係も悪くなっていたというのが、物語のスタートラインだった。とてもシリアスな映画にもできるところを、そうせずに全体がちょうどいい感じにゆるい。またm舞台を長距離列車にしたのが大当たり。列車の中でもやはりいい加減な行動を3人それぞれにやっちゃうわけだが、同じ列車の中で合宿をしているみたいだから、けんかいざこざを起こしても、一服しにいって、列車からのインドの風景を見て、過去を振り返って、、、また同じ部屋で顔を会わせて。さっきはゴメンって言って。繰り返すうちに、みんながみんな自分を反省して、相手のことを思いやって。旅が終わる頃には、みんな素直にポジティブに生きていくエネルギーが貯まってくる。自分も、悪いところから希望が見えてくるところまでを、スクリーンの前から一緒に見守ってきたことになるので(部活の合宿を見守る先生みたい)、自分も旅に参加して元気をもらってしまった感じだ。

あと、面白かったのは、スーツケース、バッグの存在感。めちゃくちゃあって、これは確信犯だなーと思って調べたら、ルイ・ヴィトンのマーク・ジェイコブスによるものだった。別にルイ・ヴィトンのファンじゃないけれど、色も使われ方も、この映画のすごいアクセントになっていて、狙い当てられた。舞台の小道具もほとんど現地での手作りらしく、その絵や色もとても魅力的で好き。

そういえば、兄弟っていいもんだなーと思わせるところと、ゆるさ加減で同じなのは『間宮兄弟』か。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv36953/
  • 2007年/アメリカ/92分/13分
  • 原題:THE DARJEELING LIMITED
  • 監督:ウェス・アンダーソン
  • 脚本:ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ、ジェイソン・シュワルツマン
  • キャスト:
  • オーウェン・ウィルソン:フランシス(長男)
  • エイドリアン・ブロディ:ピーター(次男)
  • ジェイソン・シュワルツマン:ジャック(三男)
  • アンジェリカ・ヒューストン:パトリシア(母)
  • カミーラ・ラザフォード:アリス
  • イルファン・カーン:父親
  • ビル・マーレイ:ビジネスマン
  • ナタリー・ポートマン:ジャックの彼女
  • オフィシャルサイト http://microsites2.foxinternational.com/jp/darjeeling/

2008年3月9日日曜日

フラガール


俳優さんたちに、拍手だ! これは、すばらしい。


  • 2006年/日本/120分
  • 監督:李相日
  • 脚本:羽原大介
  • 企画・プロデュース:石原仁美
  • 出演:松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、山崎静代、岸部一徳、富司純子
  • 音楽:ジェイク・シマブクロ
  • オフィシャルサイト  http://www.hula-girl.jp/index2.html


2008年1月6日日曜日

ヤンヤン 夏の想い出


何となくタイトルが子供映画っぽいという理由で食わず嫌いにしていた。なので、当然、昨年(2007年)に監督が亡くなってその追悼特集が東京映画祭であったが未見。つまらない先入観のおかげで見ていなかったことを激しく後悔した。3時間なんて苦にならない良い作品。これだけの登場人物がいるのに、飽きさせず混乱させずに引っ張っていけている映画はそうお目にかかれない。絵も美しい。なにより、人生とか生き方を考えさせられる台詞が多く深い。何度も噛みしめる価値がある。気持ちが弱っているときに見たので、尚さらだったかも。

他の作品も掘り起こして見たい。・・・しかし邦題のセンス悪すぎ(逆ギレ)

相変わらず、イッセー尾形はイイ味出してる。



2007年8月26日日曜日

長江哀歌|三峡好人|STILL LIFE


彼の映画は『世界』もそうだったけど、現代中国のテーマの切り取り方がすごい。貧富の差とか、都市と農村の差とか、中国が抱えている問題を説明的でなく普通の人の生活を通してみせてくれる。大本営発表のような細部がわからない上からの情報ではなく、民衆から細部からを見せる。テーマはそれは中国だけのことではなく世界のそこかしこで起こっていることなのだろうが、私は日常、そういう感覚から疎くなりがちなので、すごく刺激にもなる。

とかく中国映画というと、演出過剰で劇画風な映画が多いイメージがあるが、彼はその辺がまったく違っていてすごくよい。風景もきれいすぎる観光写真と違って、霧に煙っているのか、砂で煙っているのかよく見えない風景がまたとてもリアルだ。

  • 原題:三峡好人 英語題:STILL LIFE
  • 2006年/中国/113分
  • 監督・脚本:ジャ・ジャンクー 賈樟柯
  • 撮影: ユー・リクウァイ、音楽:リン・チャン
  • キャスト:チャオ・タオ 趙濤、ハン・サンミン 韓三明、ワン・ホンウェイ 王宏偉
  • 配給:ビターズ・エンド、オフィス北野
  • オフィシャルサイト http://www.bitters.co.jp/choukou/
  • 作品情報 http://movie.walkerplus.com/mv36244/


2007年8月12日日曜日

トニー滝谷


もともとお気に入りの監督の一人で(会社物語、つぐみ、東京マリーゴールド、味の素のCMも)、あちこち気に入るシーン・台詞がいくつもあって。でも、他の映画とは違って実験的な映画だったのだが、自分にとっては素直に受け入れられる変な感じ。原作は読んでいないけれど、昔けっこう読んだ村上春樹小説に感じた温度の低い世界をとても感じるし。小説だけじゃなく絵的なところで共感している自分がいる。それがどこから来るのか、見終えてもわからなくて気持ち悪かった。

でも、ちょっと思い出して調べて、わかった。

エドワード・ホッパー!、、、だったのか。

オフィシャルサイトを読んでたら、市川監督のコメントに「エドワード・ホッパーの絵画のような空白の多い画面になぜか惹かれ、小劇場のようなシンプルな舞台を高台の空き地に建てて、その舞台の微妙なアンングル替えと、簡単な飾り替えだけで、ほとんど全てのシーンを撮影したことも、、、」。

確かに、村上春樹は、あの時代のアメリカ東海岸あたりの作家をとても好きでしたね。案外、彼も思い浮かべながら書いていたかも。

映画ももちろんだけど、最近すっかり忘れていたお気に入りの人をもうひとり思い出させてくれて二度感謝。さっそく画集を見直した。ついでに、スコット・フィッツジェラルドも読み返したいかも。

  • 2005年/日本/76分
  • 監督:市川準
  • 原作:村上春樹
  • 音楽:坂本龍一
  • 撮影:広川泰士
  • キャスト:イッセー尾形(トニー滝谷/滝谷省三郎)、宮沢りえ(A子:小沼英子)/B子:斉藤久子)、西島秀俊(語り)
  • オフィシャルサイト http://www.tonytakitani.com/
  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv34645/


2007年6月23日土曜日

大人は判ってくれない|Les Quatre Cents Coups


本当のことを言ってもわかってもらえないし、力では大人にかなわないし、大人は頭ごなし。だから反抗する、逃げる。小さな嘘から、小さな犯罪をし、それを止めてくれる大人も叱ってくれる大人もいない、愛情もかけてもらえない。信頼できるのは親友との友情だけ。鑑別所に送られ、そこも逃げ、走る。

全編通して、12歳のアントワープ少年の眼から、できの悪い大人ばかりが描かれているが、時代が変わっても今の時代も同じようなものかもしれない。大人は自分が子供だった頃のことを忘れてしまうものなのか。ばかですね。しかし、大人になればなったで、その上には老頭、既得権益に死ぬまでしがみつく人たちがいるし、順繰り順繰り。・・・まいった。

20年前にオールナイト5本立てかなにかで見たことは覚えていたが、内容は全然覚えていなかった。今の方がずっとわかる。20年前に共感できる自分でありたかった。それが残念。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv12862/
  • 原題:Les Quatre Cents Coups
  • 1959年/フランス/100分
  • 監督:フランソワ・トリュフォー
  • キャスト:Jean Pierre Leaud ジャン・ピエール・レオ (Antoine Doinel)、Claire Maurier クレール・モーリエ (His Mother)、Albert Remy アルベール・レミ (His Father)、Guy Decomble ギイ・ドコンブル (Petite Feuille)



2007年5月20日日曜日

東京物語


脱帽です。

この完成度へのこだわり、美意識。人の気持ちの細かい動きまでも表現する細やかさ。凄い。この厚み、深みは、他で見られない。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv23661/
  • 1953年/日本/135分
  • 監督:小津安二郎
  • 脚本:野田高梧 ノダ、小津安二郎 撮影:厚田雄春 録音:妹尾芳三郎
  • キャスト:笠智衆 / 東山千栄子 / 原節子 / 杉村春子 / 山村聰 / 三宅邦子 / 香川京子 / 東野英治郎 / 中村伸郎 / 大坂志郎


2007年1月21日日曜日

世界|The World


北京のテーマパークが舞台。地方出身者が夢を持って集まってくるが、現実を目の当たりにして、ひとつひとつ諦めていく人々が描かれる。きっと世界中のどこの都会でも同じなのだろう。現実に近い世界をこれでもかこれでもかと突きつけ続ける。現実から逃避できる場所として映画館に行く人も多いだろうに。これをみるとネガティブな再確認になる。

人々の夢の象徴である「世界」を、夢をテーマパーク「世界」で済ませる人。そこを仕事場とする人。都会で根無し草の不安感、行き場のない閉塞感を持って生きている人々。このぐらいいいだろう、このぐらいしょうがないだろうと、日頃誰もがやっている小さな罪を目の当たりにして懺悔させて、追い込んで、追い込んで、袋小路に追い詰めて。

でも、追い込まれた袋小路で、後ろの戸が開いて、こっちだよ、とちょっと救われる。空騒ぎな元気な姿で始まり、2時間以上の、目をそらすことのできないシーンの連続は、結局最後に救ってもらった感じ。

こういう映画は、残ってしまいます。いじめられた後に助けられたみたいで、まいった。

ふと、「あの夏、いつか静かな海」を見直したくなりました。

  • 詳細 http://movie.walkerplus.com/mv34528/
  • 2004年/日本,フランス,中国/133分
  • 監督・脚本:Jia Zhang Ke 賈樟柯 ジャ・ジャンクー 撮影:Yu Lik-Wai 余力爲 ユウ・リクウァイ 音楽:Lim -Giong 林強 リン・チャン 製作:オフィス北野
  • キャスト:Zhao Tao 趙濤 チャオ・タオ(Tao)、Chen Taisheng 成泰■ チェン・タイシェン(Taisheng)
  • オフィシャルサイト http://www.bitters.co.jp/sekai/